日の名残り ****

1958年。ダーリントン邸の老執事スティーブンスのもとに; 以前共に屋敷で働いていた女性ミス・ケントンから一通の手紙が届く。懐かしさに駆られる彼の胸に20年前の思い出が蘇るーー。
当時; 主人に対して常に忠実なスティーブンスと勝ち気なケントンは仕事上の対立を繰り返していた。二人には互いへの思慕の情が少しずつ芽生えていたが; 仕事を最優先するスティーブンスがそれに気づくはずもなかった。そんな中; ケントンに結婚話が持ち上がる。それを知ったスティーブンスは激しく動揺するが…。

老執事スティ−ブンスを演じるアンソニー・ポプキンスの表情がいい。演技派よねえ。
本で読むと、スティ−ブンスが非常にじれったく感じるんだけれども、映画だと困惑の表情から人間らしいジレンマが伝わってきて、そのストイックさがより美しく感じられた。