宗旦狐―茶湯にかかわる十二の短編

宗旦狐―茶湯にかかわる十二の短編


宗旦狐 茶湯にかかわる十二の短編   澤田ふじ子 ***

一碗に宇宙を感じ、一編に真理を見る。日本古来の文化に根ざした茶器、漆器、花器や、絵画、花、書などをテーマにした、しみじみと美しい情緒溢れる人情短編集。『淡交』連載を単行本化。

蓬莱の雪/幾世の椿/御嶽の茶碗/地蔵堂茶水/戦国残照/壺中の天居/大盗の籠/ 宗旦狐/中秋十五日/短日の霜/愛宕の剣/師走の書状/中秋の冬

じっくり字を目で追いつつ文章を味わうことのできる短編集だった。