ズームーデイズ

ズームーデイズ

ズームーデイズ 井上荒野 **

辛い恋と安らかな恋。ふたつの恋の間で揺れ動く厄介な私。いたたまれないのに、忘れられない日々を描いた危険な恋愛小説。

うーん。こういうこともあるかも。。とても非常識な話のようだが、常識的に淡々としているのだ。主人公の辛い恋の相手、カシキは格別ヒドイ男のようでもない。あたりまえのように不倫の恋をして、かつ妻を大切にしている。一方、安らかな恋の相手、ズームーは本当にいい子。でも何を考えているのかイマイチわからないコドモ。恋とはいったいなんだろう?ただひとりの人が特別な存在に見えること(錯覚)ではないのか?この3人の関係は、どこか冷めていて、あやうい。
あやうさを自分が求める時期ってあるのかもしれない。年齢とは関係なく。