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- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
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楽園 上・下 宮部みゆき ***
未曾有の連続誘拐殺人事件を重層的に描いた「模倣犯」から9年。事件のショックから立ち直ることができぬまま、フリーライターをしていた前畑滋子のもとに1人の女性が現れる。12歳で事故死した息子が遺したノートに、彼の死後発覚した殺人事件の被害者が描かれているという。少年はなぜ、その絵を描くことができたのか。
あっというまに読んでしまったから、面白くなかったとはいえない。が、「模倣犯」に比べれば50%くらいの読後満足感だった。フリーライター前畑滋子は、想像力ありすぎ、しかもお節介。滋子のダンナも妙に理解がありそうなところがうさんくさくて嫌い。暴走する妻をちょっとはたしなめればいいのにとさえ思った。今更超常能力を持ってきちゃったところが作品としての説得力がなくなった原因なのでは。。タイトルの「楽園」も??母子関係を美化しすぎでしょう。確かにきれいに終わってはいるけれども。