読書
- 作者: 金原ひとみ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/04
- メディア: 単行本
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>>>写真家の専属モデルであり、私生活でも密かに同棲をつづける早希。だが人形のような無機質さを求める男との暮らしに、次第に蝕まれてゆく。ある日、その閉ざされた部屋から彼女を引き出そうとする翳りのない男が現われるが……。堕ちてゆく痛みと無垢な愛への希求、自身への冷徹な眼差し。クールさと瑞々しさを湛えた、新境地を拓く傑作長篇>>>引用
ひとみちゃんの作品を読むのは3冊目だと思うが、ある意味、いちばん普通かも。
タイトルの「ハイドラ」は、頭を切るとまた生えてくる九頭の怪蛇のことで、根絶し難いものを意味するのだそう。
自分の中の根絶しがたいものってある。それを否定し、失くしてしまうと均衡を保てないほどの。
松木はいいなあ。「1+1=2」の単純で陰日向のない人。惹かれてしまうのはわかる気がする。恋の結末の予測はつくけど。
ひとみちゃんの比喩はどうもグロイなあ。汚い。それが味でもあるのだとは思うのだけれどもね。。
星3つですが、前日読了の島本理生作品より評価は高いです。