読書

夜のジンファンデル

夜のジンファンデル

夜のジンファンデル 篠田節子 ****

>>>友人の夫と過ごした一晩。あの夜の記憶がいま鮮やかに甦る。形にならなかった恋の確かな気配を描く(『夜のジンファンデル』)。郊外の団地に引っ越した一家。新しい環境に馴染もうと奮闘する夫妻が行き着いた、究極の家族の形とは(『コミュニティ』)。美しさと危うさ、おかしさと恐ろしさ。日常の光景から多彩なドラマを紡ぎだす、最新作。>>>amazon

ひさしぶりに篠田節子の短編集を読みました。おもしろいです。不気味です。
表題作、夜のジンファンデルは、他の作家との競作短編集で一度読んだ事がありました。
抑制の効いた大人の恋の話。抑制が効いている分だけ、よけいに心に響きます。
他の5作は、篠田節子お得意の、普通の日常に潜む思いがけない恐怖にゾクゾクさせられます。相変わらずうまいなあ。