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タペストリーホワイト

タペストリーホワイト

タペストリーホワイト 大崎善生 ****
>>>学園闘争が残したのは、ひび割れて飛び飛びになった床のタイル-。愛する姉・希枝子を内ゲバで失った洋子は、姉の恋文の相手を求めて混沌へと足を踏み入れた…。脆く、澄み切った時間を描いた青春小説。>>>amazonより

ひさしぶりに大崎さんの小説の世界を堪能。。一気読みです。
ほんとうに久々だったので、ちょっとくすぐったいほどの美しい比喩に最初はごくわずかにひいたが、やっぱり好き。美しいから。
キャロル・キングを、聴いてみなければ。
学園闘争とは、こうもすさまじいものだったのか。。わたしはまったく縁のない世代なので、今までもピンこずに、スルーしていた出来事だったが、興味が湧いた。
どうしてこういう時代があったのだろう。。なにがここまで学生たちを駆り立てたのだろう。。作者が言うように、反抗と暴力という名の遊びであったのか。。
それではあまりに人として凄まじすぎる。。
ほんとうは何に怒っていたのだろう。彼らの気持ちが知りたくなった。