炎上する君

炎上する君

炎上する君  西加奈子 ****

私たちは足が炎上している男の噂話ばかりしていた。ある日、銭湯にその男が現れて…。何かにとらわれ動けなくなってしまった私たちに訪れる、小さいけれど大きな変化。奔放な想像力がつむぎだす不穏で愛らしい物語。

おもしろかった。自身を冷徹に見つめる視点が孤独を感じさせる。でも、どこかユーモラス。