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- 作者: 篠田節子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/02/19
- メディア: 単行本
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乳癌を機に、生と死を見つめるようになった彩子。中学校時代の同級生・光洋と30年ぶりに再会した彩子は、心の奥底にしまっていた、あの「過去」を思い出す……。40代の女性の“静かな哀しみ”を丁寧に描いた表題作のほか、海外での友人の結婚式の騒動を描いた痛快コメディー作品も収録。
40代は生死にかかわる病を得る可能性もあるのだ。夫と自身の女友達のメールのやりとりを見てしまい、夫の本音や友達の本音を知ってしまう彩子。本音を押し隠して、生きていかねばならない、守っていかねばならないものが多くなってくる年頃だからこその瞬発力で、できることがあるのかもしれない。ラストが美しい。