真昼なのに昏い部屋

真昼なのに昏い部屋

真昼なのに昏い部屋 江国香織 ****

私は転落したのかしら。でも、どこから?
会社社長の夫・浩さんと、まるで軍艦のような広い家に暮らす美弥子さんは、
家事もしっかりこなし、「自分がきちんとしていると思えることが好き」な主婦。
大学の先生でアメリカ人のジョーンズさんは、純粋な美弥子さんに心ひかれ、
二人は一緒に近所のフィールドワークに出かけるようになる。
時を忘れる楽しいおしゃべり、名残惜しい別れ際に始まり、
ふと気がつくとジョーンズさんのことばかり考えている美弥子さんがいた――。

AMAZONの江国さんのインタビュービデオを見た。江国さんの以前のかわいらしい感じはすっかり失せ、凄みのある、でも透明な感じの大人の女性になっていた。声が違うもの。ちょっとびっくり。
読んでいて、恋愛の感覚を思い出してドキドキした。ちょっと具体的につまびらかにしすぎかもしれないが、またそれもいい。世界の外側と内側かあ・・・と、考えた。