コトリトマラズ

コトリトマラズ

コトリトマラズ 栗田由起 ****

勤務先の社長と密かに付きあう華。彼の妻の入院で、ふたりの関係は変化する。そんな華が思い起こすのは「母が死体にキスをした」遠い日の記憶。老いゆく母にも秘められた物語があったのかもしれない。揺れる心を細やかに描く恋愛小説。

おもしろかった。淡々と常識を飛び越えていく感覚が好きだった。トマルコトリがいたっていいし、トマラナイコトリが正しいってことでもない。人間って意外と自由自在なのかもしれない。