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- 作者: 絲山秋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/09
- メディア: 単行本
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気ままな大学生と、強気な年上の女。かつての無邪気な恋人たちは、気づけばそれぞれに、取り返しのつかない喪失の中にいた。すべてを失い、行き場をなくした二人が見つけた、ふるえるような愛。生きること、愛することの、激しい痛み。そして官能的なまでの喜び―。絶望の果てに響く、愛しい愚か者たちの声を鮮烈に描き出す、待望の恋愛長篇。
絲山秋子らしくないようで、らしいような恋愛小説だった。
ばかものでいいんだよなあ。変に作って、ちいさく利口でいることに何の意義があるんだろう。そんなのつまらないよ。
最後に主人公が言う、「ばかもの」にはあふれるような眩しい愛を感じた。