Xωρα(ホーラ)―死都

Xωρα(ホーラ)―死都

xwpd ホーラ −死都ー 篠田節子 ****

不倫の関係を続ける亜紀と聡史は、逃避行のようにしてエーゲ海の小島にやってきた。その島の廃墟の教会で、亜紀は聖母マリアのような幻を見た上、掌から血が流れ出すという体験をする。だが島の人々は、廃墟は「ホーラ」と呼ばれる不吉な場所で、そこに教会など存在しないという。さらにたび重なる、不可思議な出来事。それらは神の起する奇蹟なのか、それともホーラが持つ妖しい力によるものなのか…。

さすが篠田節子。読ませるなあ。幻想的。でも怖かった。男性はこういうのって読まないだろうな。とも思った。