■
- 作者: 篠田節子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/04/11
- メディア: 単行本
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
不倫の関係を続ける亜紀と聡史は、逃避行のようにしてエーゲ海の小島にやってきた。その島の廃墟の教会で、亜紀は聖母マリアのような幻を見た上、掌から血が流れ出すという体験をする。だが島の人々は、廃墟は「ホーラ」と呼ばれる不吉な場所で、そこに教会など存在しないという。さらにたび重なる、不可思議な出来事。それらは神の起する奇蹟なのか、それともホーラが持つ妖しい力によるものなのか…。
さすが篠田節子。読ませるなあ。幻想的。でも怖かった。男性はこういうのって読まないだろうな。とも思った。