国境の南、太陽の西

国境の南、太陽の西

国境の南、太陽の西 村上春樹  *** (再読)

今の僕という存在に何らかの意味を見いだそうとするなら、僕は力の及ぶかぎりその作業を続けていかなくてはならないだろう―たぶん。「ジャズを流す上品なバー」を経営する、絵に描いたように幸せな僕の前にかつて好きだった女性が現われて―。日常に潜む不安をみずみずしく描く話題作。

昔読んだはずなのに、すっかり忘れていたので再読してみた。以前読んだのは、25歳の時だと思う。
40歳のわたしには、もうなんとなく物足りなかった。ラストの静けさは、さすがに素敵だなあと思ったけれども。もう手放しで村上春樹ファンを名乗れるほど、子どもではないということか。。この作品よりわたしは「スプートニクの恋人」の方が好きだったのだが、そちらも機会があったら再読してみようと思う。