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薬指の標本 SPECIAL EDITION [DVD]

薬指の標本　＊＊＊＊

芥川賞作家･小川洋子の原作をディアーヌ･ベルトラン監督が映画化。不慮の事故で薬指の先端を失ったことをきっかけに、“永遠に遠ざけたいと思う品々”が持ち込まれる標本室で働き始めた女性と、標本作製士の男の密かで奇妙な恋愛模様を描く。

自分と向き合う恐怖を感じる静けさ、支配される、魅了される。と、この映画についてディアーヌ･ベルトラン監督は答えている。まさにそういう感じ。原作の雰囲気を、より耽美にした美しい映画だった。フランスだからここまでできたのだろうな。日本で映画化したなら、もうちょっとコミカルというか、客観的でシニカルなものになっちゃったのでは。。と思った。なんといっても原作の標本作製士の名前が、弟子丸氏だし。映画の作製士役の俳優は、シリアスで謎めいていて、どう見ても弟子丸さんという名前のイメージではなかった。（笑）地下の浴場の雰囲気がとくによかった。その他の小道具も想像していた通りで素晴らしかったです。靴も素敵だったのだけれども、え？素足で履くの？だいじょうぶ？と妙に心配になった。（笑）ストッキングは必要か否か。。