桜ハウス

桜ハウス

桜ハウス 藤堂志津子 ***

女の人生いろいろ。愛と本音をかろやかに描く。
46歳、41歳、36歳、31歳。かつて同じ家で暮らした4人の女性が、7年ぶりに顔を会わせる。会わずにいた歳月は皆を変えて…。それぞれの時を生きる女性たちを、あたたかく、時にほろ苦く描く連作集。

おもしろくないことはなかった。でもありきたりの小説。
読書にはもっとガツンとくる手ごたえを望んでいるわたしとしては、物足りない。
終わり近くに出てくる不思議に魅力的な初老の男性の作品としての在りようもありきたりだし、なによりも唐突。
ドロドロしてほしいわけじゃないけれども、これぞ、作者の本懐とばかりにわかりきっているきれいごとで終わってほしくなかった。ま、しかたないか。。(思いきりエラソウですみません。)