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学校のセンセイ  飛鳥井千砂 ***

桐原一哉(いちや)は私立高校で2年目の社会科教師。が、親友から「キングオブ面倒くさがり野郎」と評される性格で、教師間でも生徒に対しても常にマイペースのお世辞にも熱血とは言えないセンセイである。

なかなか面白かった。あまり先生らしくない先生だが、こういう先生がもっといてもいいと思う。ツイギーに似た(というか似せている)女の子との交流も、飲み友達中川との関係の書かれ方も、面倒くさがりらしく飄々としていておもしろい。ラストの思わず出た本音が、ちょっとチープな感じがしたが、読後感はさわやかだった。