読書

タタド

タタド

タタド 小池昌代 ****
>>>20年連れ添った夫婦とそれぞれの友人。50代の男女4人が海辺のセカンドハウスに集まってくる。海藻を拾ったり、夏みかんを齧ったり、あどけないような時間のなか、倦怠と淡い官能が交差して、やがて「決壊」の朝がやってくる―。川端賞受賞作「タタド」、海辺で夫を待つ女と、風、砂、水、光による侵食を描く「波を待って」、同級生夫婦の家での奇妙な住みこみの仕事を描く「45文字」。全3篇収録の傑作短篇集。川端康成文学賞受賞。>>>引用

やっぱり小池昌代さんの感性が好きだなあ。奇妙で疑い深い。疑い深いということは、疑うことを知らないということかもしれない。すべてを疑うことは、ありのままをすべて受け入れることでもあるのだ。そして決壊する。
決壊は決して心地よいことではないはずだけど、抑えられないときがやってくるのかもしれないね。(なんてわかったようなことを書いてみました。)
まさに傑作短編集です。