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裁縫師

裁縫師

裁縫師  小池昌代 ****

>>>広大なお屋敷の鬱蒼とした庭の離れに、アトリエを構えるひとりの裁縫師。彼は、富豪のお抱えとも、息子だとも、愛人だとも噂されていた。ある日、9歳の「わたし」は、自分の服をあつらえてもらうために、母に連れられて裁縫師のもとを訪れる。採寸され、数日後にひとりアトリエを訪れた「わたし」だったが…。禁断の恋に身を任せる幼女を描いた「裁縫師」ほか、詩情とエロティシズムあふれる新感覚短篇5篇を収めた珠玉の小説集。>>>引用
裁縫師/女神/空港/左腕/野ばら

川端康成の小品や初期の小川洋子作品を彷彿とさせる。
いいなあ。こういう小説が好きです。
ちょっと不可解で非現実的。詩情が垣間見えるけれど、美しすぎない。
充分に楽しめました。