読書

スコーレNo.4

スコーレNo.4

スコーレNO.4 宮下奈都 ****

>>>どうしても忘れられないもの、拘ってしまうもの、深く愛してしまうもの。そういうものこそが扉になる…。日常の丹念な描写から、ひとりの女性への道のりを描く、著者初の書き下ろし長編小説。人生には4つの小さな学校(スコーレ)がある。家族、恋愛、仕事、そして・・>>>帯より

よかったです。ひとりの、臆病で内向的な少女が大人になっていく過程が丁寧に描かれる。
主人公の麻子と、同じようにドキドキしたり怒ったり悲しんだりしつつ、大人になって、仕事も順調で、いい恋をする麻子をこころから祝福するお母さんのような気持ちにもなったりもした。
大きな出来事や事件はなく、ごく普通のどこにでもありそうな日常を描いたからこその、満ち足りたものを感じた作品だった。