読書

名もなき毒

名もなき毒

名もなき毒 宮部みゆき ****

>>>どこにいたって、怖いものや汚いものには遭遇する。それが生きることだ。財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、私立探偵・北見のもとを訪れる。そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。>>>amazonより

さすが宮部みゆき。さらっとさりげないミステリーなんだけど、読ませる。
登場人物の背景を含めたこまかな心理描写がうまいのかな。わかりやすい。
このタイトルの「毒」は、人間の中にある毒のことでもあるのだろう。
それにしてもトラブルを起こした女性アシスタントの毒はすさまじかった。
彼女は、生来の嘘つき、悪人のように書かれているが、そういう人ももしかしたらいるのかもしれないと思うだけで恐ろしかった。まさに猛毒だ。