読書

八月の路上に捨てる

八月の路上に捨てる

八月の路上に捨てる 伊藤たかみ ****

>>>暑い夏の一日。僕は30歳の誕生日を目前に離婚しようとしていた。愛していながらなぜずれてしまったのか。現代の若者の生活を覆う社会のひずみに目を向けながら、その生態を明るく軽やかに描く芥川賞受賞作!>>>amazonより

文藝春秋に掲載作を読んだ。緻密な文章でとてもわかりやすい。一見なんでもない話のようだが、実は深いような気がする。緻密すぎて時々苦しくなった。
二人はお互い自分のことしか考えていない。なにをしたいか(夢)何が欲しいか(性欲さえも)
「赦す人」と「攻める人」(どちらが男女でもいい)の組み合わせならうまくやっていけると思うが、両方「攻める人」だとたいへんだと思う。そりゃズレてもくるし、お互いに嫉妬もするでしょう。
でもそういう人って多くなっているんだろうな。(とくに女性)そういうところが社会のひずみなのかもしれないと思った。タイトルが好き。