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ぶらんこ乗り (新潮文庫)

ぶらんこ乗り (新潮文庫)

 ぶらんこ乗り いしいしんじ ****
>>>ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、つくり話の天才。もういない、わたしの弟。―天使みたいだった少年が、この世につかまろうと必死でのばしていた小さな手。残された古いノートには、痛いほどの真実が記されていた。ある雪の日、わたしの耳に、懐かしい音が響いて…。>>>amazonより

いしいしんじ氏の作品は、「トリツカレ男」以来で、そのときはそんなに惹かれなかったのだが、この「ぶらんこ乗り」はよかった。もっといしいしんじの本を読もうという気になった。
発想が斬新で驚かされる。ぶらんこが揺れるのを、あちら側とこちら側の世界をいったりきたりするのに例えるというのが とくにいいなあ。文庫の解説を、こどもの本屋「メリーゴーランド」の増田さんがなさっていた。10年ほど前お世話になった方なのだ。お元気そうで、ますますご活躍の様子にうれしくなった。またメリーゴーランドに遊びに行きたいなあ。(もう忘れられてるかもしれないけどね。)