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博士の愛した数式 [DVD]

博士の愛した数式 [DVD]

 博士の愛した数式 ****
<<<記憶がたった80分しかもたない天才数学博士のもとで働くことになった家政婦と、幼い頃から母親と二人で生きてきた10歳の息子。母子は、純粋に数学を愛する博士に魅せられ、次第に、数式の中に秘められた、美しい言葉の意味を知る―。<<<amazonより

美しい映画だった。原作の雰囲気を損なってはいない。大人になったルートの数学の授業がとてもいい。わかりやすいし、情緒的。(数学なのに!)数学嫌いだったわたしもこういう授業を受ければ、きっと興味を持てただろうと思った。(それは原作を読んだときも思ったが)
舞台は信州だろう。鳥の声や咲く花々や緑がほんとうに美しい。
先日、京都で大学時代の恩師を訪ねたのだが、先生は、この映画を絶賛なさっていた。妻とふたりで初めて映画館へ行って観たんだよ。とおっしゃった。数学に対する見方が変った、ああいう授業が受けたかったとも。そして直線と曲線の数式について先生が気づかれた情緒的なことを話してくださった。
わたしは数式についてはよくわからなかったが、先生のおっしゃることの意味はよくわかった。ひとは、ひとつ扉が開かれると、どんどん先へ進んでいけるのだなと思った。
帰りに先生の奥様が、少しだけど・・と、阿闍梨餅をふたつ、小さな紙袋に入れて持たせてくださった。うれしかった。
阿闍梨餅は、夫とひとつずつ食べ、この映画も夫とふたりで鑑賞しました。