「ハミザベス」 栗田有起  ***ハミザベス (集英社文庫)

>>>>>母親と二人暮らしをしていたまちるははたちの誕生日直前、死んだと思っていた父からマンションを相続する。元恋人の幼なじみや、父の同居人だった女性との奇妙な友情。新しい部屋で重ねる日常。少しずつ自立していく、まちる…。諦念とユーモアをやわらかな会話で紡ぐ秀作。第26回すばる文学賞受賞。>>>>>amazonより

「お縫い子テルミー」「オテル・モル」「マルコの夢」の栗田有起さんの作品。
この「ハミザベス」もずっと読んでみたかった一冊。
ハミザベスってなんだろう?と気になって。
うーん、期待したほどではなかった。ハミザベスはちょっと意外だったけれども。
なにもたいしたことも起こらずに淡々と終わるところが江国香織的だけれども、タイプは違うかな。
文庫の後書きに、いしいしんじ氏が的を得たことを書いているので、それを読んだら妙に符に落ちて、わたしは言葉をなくしてしまった。
栗田さんは、「オテル・モル」を筆頭に好きな作家であるので、新作を楽しみにしています。