海の上のピアニスト海の上のピアニスト [DVD]」伊・米合作 ジュゼッペ・トルナトーレ監督
ティム・ロス主演   ****

<<<< 大西洋を往復する豪華客船、バージニア号。この船には楽譜を読まずに即興で演奏する、1人の天才ピアニストがいた。その男はこの船で生まれ、以後一度も船を降りたことがなかった。<<<<amazonより

揺れに揺れる豪華客船の中をピアノを楽しげに弾きながら、さながら遊園地のコーヒーカップのように滑り回るシーンがとても楽しかった。
ティム・ロス演じる「1900」は、言ってみれば天才だもんなー。
凡人にはわからない気持ちなのかもしれない。
トランペット吹きの親友の気持ちはよくわかる。だれも彼をとめられはしないのはわかっているし、とめられなかったことがむしろ誇らしいのだ。
親友は、船から降りたら変わってしまうであろう(おそらく良くないほうに)彼を見たくないほど、彼の才能を敬い、尊重していたのだろう。
しかし、ラスト寸前、「1900」は無限のピアノで無限の音楽を奏でていたではないか。宙に向かって。
それならば、無限の地上で無限の音楽を奏でることも可能だったのでは?とちょっと思ったが、やはりそういうわけにもいかないから天才なんだろうね。。
パパさん曰く、「つまんない映画だね。ただの頑固者の話じゃないか。」
(彼は途中から見ただけですが。)
でも、こんなミモフタもない感想で、わたしの感傷のようなものを蹴倒してくれる彼は、逆にわたしの杖みたいなものかも知れない。。
なんて思いました。