「シャガールと木の葉」 谷川俊太郎 ***
時々、詩集が読みたくなるのです。谷川さんの詩は好きだけれども、ときどき説教くさいなーとも思うこともあります。
以下の「あお」という詩がいちばん好きでした。
あお
よるのやみにほろぶあおは
あさのひかりによみがえるあお
あおのかなたにすけているいろはなにか
うみのふかみににごっていくあおは
そらのたかみにすみわたるあお
あおのふるさとはどこか
こくうをめざせばそらのあおはきえる
てのひらにすくえばうみのあおはすきとおる
あおをもとめるのはめではない
かなしみのいろ あこがれのいろ
あおはわたしたちのたましいのいろ
わたしたちのすむこのほしのいろ
「シャガールと木の葉」谷川俊太郎詩集より抜粋