円卓 ****

小学三年生のこっこ(芦田愛菜)は、大阪の狭い団地で8人の大家族で暮らしている。
お父さんとお母さん、おじいちゃんとおばあちゃん、そして三つ子の姉たち・・・。こっこは、みんなにうんと愛されている。
だけど、こっこはそんな絵に描いたような幸せな毎日が疎ましくて仕方がない。
孤独に憧れるこっこにとっては、人と違うことが一番「かっこええ」ことなのだ。
その憧れの眼差しは、ある日突然、眼帯をしてきたクラスメイトの香田めぐみさんだったり、一番の仲良しで吃音のぽっさんに向けられる。
そんなこっこの夏休みが始まった。日常とちょっとした非日常の間で、小さなこっこの大冒険が始まる。
祖父が教えてくれた“イマジン"(想像すること)という言葉を胸に抱いて、こっこは少しずつ大人になってゆく・・・。