その青の、その先の、

その青の、その先の、

その青の、その先の、 ****

ばかみたいに幸福な時間。それは、ほんの少しさみしい。
恋、友情、初体験……。人生のきらめきすべてが詰まっている、最高の仲間と過ごした最高の三年間。
「こういうの、大人が見たらばかみたいだって言うのだろうか。高校生のおままごとだって言うのだろうか」
まひる……落語家を目指す大好きな彼氏が出来て、ファーストキスをしたばかり。
クロノ……ミュージシャンを目指してバンド活動をしている。誰もが振り返る美少女。
睦実……四人の中で唯一“初体験"を済ませていて、生徒会長に片思い中。よく泣く。
夏海……弓道部で活動していて、友だち想い。高校時代は化粧をしないと決めている。
悩みも夢も違うけれど、時に応援し合い、なぐさめ合い、確かに繋がっている四人のクラスメイト。
だがある日、まひるを思いがけない試練が襲い……。
光り輝く宝物のような時間は大切にしないと、シャボン玉のように消えてしまう。
『るり姉』が話題の著者が、最高の仲間と過ごした高校生活を鮮やかに描写した、感動の書き下し青春小説!