2011-10-27 ■ 読書 遠ざかる家作者: 片山恭一出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/06/26メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る遠ざかる家 片山恭一 *** 「あのゼラニウムの絵は、どこへ行ってしまったのだろう」兄からの電話が、すべての始まりだった。やがて、男は知ることになる。五歳の少女が、長い時間を堰きとめられて、ひっそりと生きつづけてきたことを―。答えは、少女が知っている。四十余年の歳月。記憶の死角が仕掛けた「謎」。そこに執着する兄弟。著者畢生の新境地。