愛を読むひと ***

1958年、大戦後のドイツ。15歳のマイケルは、年上のハンナと激しい恋におちる。ある日、ハンナは彼に本の朗読を頼み、子供のようにその物語に聞き入った。以来、二人の間では“朗読”は繰り返され、愛はより深まっていったのだが、突然彼女は姿を消してしまう……。8年後、法学生となったマイケルが傍聴した裁判で見たのは、戦時中の罪に問われるハンナだった。彼女はある“秘密”を守るために不当な証言を受け入れ、無期懲役を言い渡される。唯一その秘密を知るマイケルは彼女を救えるはずだった。しかし――。

朗読者の映画版。彼女の秘密を守りたい気持ちや、マイケルのハンナのための朗読者である所以を想像すると心が痛む。そうするしかなかったのかなあ。なかったのだろうね。きっと。高潔な魂の美しい物語。