ヘヴン

ヘヴン

ヘヴン 川上未映子 ****

「僕とコジマの友情は永遠に続くはずだった。もし彼らが僕たちを放っておいてくれたなら―」驚愕と衝撃、圧倒的感動。涙がとめどなく流れる―。善悪の根源を問う、著者初の長篇小説。

苛める側の百瀬と僕の会話はわたしの価値観を揺り動かすものだった。善悪の根源・・。
百瀬のような考え方の人は多いのだろうか。それは確かに事実なのかもしれないが。
コジマはいう、弱さを受け入れたわたしたちこそが正義なのだと。
彼はいう、できごとに良いも悪いもない。すべては結果にすぎないのだと。。