読書

ロック母

ロック母

ロック母 角田光代 ***
>>>身重で帰ってきた娘を迎えたのは、毎日ニルヴァーナを大音量で聞く母だった…。
第32回川端康成文学賞受賞作「ロック母」ほか、ぐれた娘が家に火を放って逃亡する「ゆうべの神様」など1992年から2006年に書かれた短編小説全7編を収録>>>引用

ゆうべの神様/緑の鼠の糞/爆竹夜/カノジョ/ロック母/父のボール/イリの結婚式

装丁が黒と銀でシック・・でもコワイ。
うーん。よくできていると思う。昔の作品はあからさまに、角ちゃんの毒の強さを感じさせる。閉塞感があり、明るさや希望がない。今は毒を上手に潜ませることができるようになったんだろうな。「ロック母」からは読みやすい。ほっとする。