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- 作者: 白石一文
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/04/24
- メディア: 単行本
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白石一文が問う、00年代「人間失格」の書
人間は、どこから来て、どこに向かうのか--。生きがたい思いを漫然と抱く
すべての人に、作者から突き付けられた八万文字分の言葉の爆弾。
白石さんらしい一冊。いいたいことはよくわかるが、こういう偽悪的な書き方をしなくても。。とは思った。まあ宗教くさくなるよりはマシかもしれないけれども。
最後の4ページは何度も読み返した。白石さんのいう「真実の哀れみ」を、わたしの中にある哀しみと照らし合わせてみた。それが真実の哀れみかどうかわからないが、なんとなく近いものを感じた。でも愛情を削ぎ落とした末、人間として足りていることを自覚するなんて、人間であれば難しいでしょう。人間失格ってそういうことなのかしら。。